ニューピアホールというのはチケットぴあと全く関係がない。つづりからして違うのだ。pierとpia。全く関係がない。石田純一と小石田純一くらい関係がない。あるいは、松浦亜弥と松浦およよくらい関係がない。お分かりいただけただろうか。
2月から放映されていたKPOPサバイバル番組「PEAK TIME」にのめりこみ、私はDKB…ダクビに心血を注いでいた。正直な話私はVLIVE(死語(マジで?))の類やビハインド映像を見るのがあまり得意ではない。好きな曲が見つかったりそれに準じてグループにハマったりしても、それぞれのオリジナルコンテンツに手を出した記憶があまりない。そういうものを見て人格を分かった気になりたくない……という考えがあったというのもあるが、とかくそこまでは興味が持てないのだ。ステージがあればいい、という側面が私には大きい。だから、グループに一心にのめり込むという経験もこんなにKpopを追っていてもさほどなく、自分はそういう性質なのだと思ってここまで過ごしてきた。あたし、こんな、あるべきだと思ってきたファンの気質が欠けてても、空虚でも、それでもKPOPが好きなの。ねえ、わかる?ねえ?ねえ?………何よ、人が真面目に話してるのに。電源切ってよ。私の気持ち知ってて口説いたんでしょ?そうよね?好きなのよね?そう、ギュッとして、抱きしめてよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
PEAK TIME以降、YouTubeでダクビのオリジナルコンテンツやビハインド、過去に出演した企画などを見漁り、無事”ご贔屓”(”推し”への抵抗)もでき、陽が昇ればその方向に祈り、沈めば祈りながら眠った。後半は嘘ですが、要はこれまでになかったほど、グループに気持ちが入ってしまったということです。
もともと好きな曲はあって、ブログでもあげたりしていたのだが、
その時にもメンバーを覚えたりもしておらず、本当に私は、何をしていたのでしょうか?
ダクビの何に惹かれたかというと、ダイラタンシー現象です。
ダイラタンシー現象 pic.twitter.com/WGKgkvq1eD
— 工場 (@wnktm) 2022年10月25日
メンバーのヘリジュン(私はおヘリと呼んでいます。贔屓しています)とジュンソ(私は熊ちゃんと呼んでいます)、D1(私はその時々で自由に呼ばせていただいています)がコレオ・構成に深く携わっているのが影響しているとしか思えないが、とにかくメンバー9人がグループにおいて粒子となり、離れて液体となり、ぶつかっては凝固し…それを繰り返しているうちに曲が終わっている。このタワーカムを初めて見た時は衝撃的だった。
そしてPEAK TIMEでのATEEZカバーステージ。
こんなに良いことある?ねえ?こんなに良いことある?ねえ?ねえ?……何よ人が真剣に話してるのに……
このステージから画面越しにでも直撃してくる不屈のエネルギー。体の内に秘めていたパワーを引き出されていく感覚。そしてあいも変わらずダイラタンシー現象!!!!この動画が決め手となって私はダクビを好きになったのだった。
前置きが長くなったが、このような経緯でダクビを好きになりチケットを取り、迎えた4/30。ぴあと全く関係がないホールに向かう。手紙は渡しても良いとのことだったため、向かう電車の中で、メンバーへの手紙をしたためた。皆さんは書くにしても前日の夜に部屋で書いてください。浜松駅で降りるも、一向にBBブンドゥルの気配がなく、一抹の不安を覚える。ニューピアホールの公式サイトには駅からの行き方が丁寧に記載してあり、それを頼りに歩みを進める。丁寧に記載してあると言ったが要約すると「何にも躊躇することなくまっすぐ進め」みたいな、こぶしファクトリーの歌詞みたいなことが書いてあった。
会場に到着。フォロワーに会いたく、連絡するもイマイチ場所がわからず、人の波をかき分けているうちに人の壁ができ、ポストの前に閉じ込められてしまった。が、無事合流。隣のビルではふつ〜の結婚式が行われていて、ニューピアホールのスタッフが「絶対にそっち行くな関係ないから」とでもいうような凄い剣幕でオタクたちを整理していた。
無事に着席し、開演時間…
10…9...8...7...6...5...4...3...2...1...
バ〜〜〜〜ン
キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!
ペンペンペレレンペペン♪ペペン♪ペン♪ペペン♪ペン♪
アンチへ〜〜ィ!!!!!!!!!!!!!!!!
笑うよ普通に
そんなわけないんだから。音楽って
おD(D1のこと)が千鳥足で前に進んでくるコレオでまだ笑ってるんだからこっちは
しかも日本語バージョンだから。笑うって
「酔わなきゃお前に話しかけれねえよ!!少しでも酔わなきゃおどおどするよ!!」という信じがたい日本語歌詞に合わせてハイテンションで掛け声をしていく。続くオヌルドヨジョニ(still)日本語バージョン。辛気臭い恋愛ソングしか歌わないでおなじみダクビだが、私は結構この曲は好き。ステージもしっかりダイラタンシー現象です。?
メントを経て、ナンイレ(work hard)。この世で一番良い曲。この曲は日本語でもすでにリリースしており、どっちをやるのかハラハラしていたが、原曲で披露してくれて助かった。私はそっちの方が好きだ。ていうかマジで一番良い曲!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!曲自体ものすごく好きなのだが私がこんなに入れ込んでいるのは2番のサビ、おヘリが中心となって囲まれる構成での踊りが、本当に良いから。初めて見た時私にはおヘリの背中から翼が生えているのが見えた。
日本語バージョンを好まないが、おヘリの翼が生えているのがよくわかるのはこの映像だからちょくちょく見てしまう。自由の魂……大きな翼……
他にもGK(私はじ〜け〜と呼びます。)のパートで後ろにいるおヘリと熊ちゃんがチャチャチャッとリズムを刻んで進んでくるところや、ヒチャン(私はヤンスタと呼びます。)のパートでの自由振付など、本当に見所が多い。今回のコンサート1部ではカイのRoverの振付をとっていた。ヤンスタはカイちゃんのことが本当に大好きなのだ。というのをBBは知っているので、微笑ましいモーメントだった。ですよね?
続くウェマンナ(Roller coaster)。私がダクビを認識した曲にして、この世で一番良い曲。ダクビのダイラタンシー現象がさあ……。
確かここでまたメント?明けてTell me Tell me。この世で一番良い曲。この曲をきちんとやってくれるあたりダクビには良心がある。この曲を好きじゃないKPOPオタクはいない。バイデンはAI。ドナルド・トランプはホームアローンに出演したことがある。
続けてGet away。この世で一番良い曲。
この世で一番良い曲4連単!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!!?!?粗品呼べ粗品!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ゲラウェイはリーダー二人が起きて、スネアに合わせて指パッチン(死語)で寝ているメンバーを起こしていく振りが本当に最高。ダクビはこういう小芝居要素も要所要所で入れてくれる。小芝居って大事ですよ。おニュジ、聞いてますか。
そして…PEAK TIMEで披露したATEEZの멋!!!!!!!!!!!!!!!!!会場大熱狂。元々の曲の性質もあるけれど、やはり人のエネルギーを引き出すステージ。
終盤、おヘリのドルフィンからテオくんのアクロバットへ行く展開で「go ヘリ‼️go ヘリ‼️オーーーーー…イェーーーーーーッ‼️‼️‼️‼️‼️」という掛け声を一緒にできた時、本当に本当に楽しくて、嬉しくて、もうここで死ぬのかと思いました。続くヤンスタのスライディング(?)も良い。ヤンスタこそエネルギーの塊。
はけてVCR。すでにここまでで元は取れている。
明けると、イチャン先生(イチャンのことをこう呼んでいます)、おヘリ、ルンたん(ルンのことをこう呼んでいます。個人の自由です。)、熊ちゃんが帰ってきて、少しメントがある。この日の通訳の人がそう言っていたからだと思うが、イチャン先生はおそらく「楽しい」のことを「面白い」だと認識していて、ステージをやったあとちょくちょく日本語で「面白かったですか!?」と聞いてくるのが申し訳ないがツボだった。文章では伝わらないのだが、結構真剣な剣幕で聞いてくるのが笑ってしまう。
その4人でThe Hydra。
やはりおヘリと熊ちゃんのコレオは信頼ができる…直感的な曲への理解がなされていることがよくわかる。ルセラフィム運営、聞いていますか。そしてこの4人の踊るスタイルのバラバラ具合。それはそもそも9人の時点でそうなのだけど。ありがてえなあ…見つけてえなあ…叶えてえなあ…
そしてSamsung!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!じ〜け〜とイチャン先生のラップが堪能できる楽しい曲。あとヤンスタ(あとヤンスタ)。純粋に盛り上がれて楽しかったな〜
9人でno more。しみたれているが、良い曲だなあ。GROWTHが良いEPだからなあ。こじょを
ここからみんなで代わりばんこにメドレー。全く、わからない、日本語の曲。と思っていたが、後々調べるとスキズの日本語曲やドリムの日本語曲で、申し訳ございませんでした。になった。
確かここで質問コーナー?事前にファンからもらった質問に答えていくコーナー。箱から紙を引いて読み上げるのだが、名前を読み上げ、「どこにいますか?」と聞いてくる流れがあり、戦慄した。オタク殺しやん。
時間がなかったっぽく、ルンたんあたりが答えているときに、Dちゃんがまだ紙を引いてないメンバーに目配せで「もう先引いとけ」みたいな指示を出していて、それを見ていたおヘリが「俺も?」みたいな目でDちゃんを見て、Dちゃんは「お前は引かなくて良いよ」みたいな目配せをまたしている所を目撃して、フフ…となった。
ノンメイル(24/7)。この世で一番良い曲。この曲のサビで一瞬動きを止める箇所があるのだが、そのおヘリの良さたるや。また、2番に入っておヘリと天沼優空がアイコンタクトをとるところがあり、公式の振り付けではないのでおそらくフェスやライブでしかやらないモーメントなので、見ることができて嬉しかった。
https://t.co/naDxg9tjqR pic.twitter.com/68ne6hQfAC
— 工場 (@wnktm) 2023年3月8日
チュルコヤ(ALL IN)。しけた恋愛ソングだが、俺はサビのコレオが結構、好きなんだぜ。このポーズはぱーてぃーちゃんポーズ。
メント。もう最後の曲なんだって…えーー!?悲しい…もう終わり?さみしいよ…
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情緒なし
日本語
ありがとう。
爆笑しました。
ミアネオンマ(あの子が好き)
ミアネオンマ(遊ぶの好き)
ミアネオンマ(友が好き)
なに?その歌詞
これを以て終了。しかしながらアンコール当然あります。
戻ってきて、Bestie披露、そしてReal love。正直音源ではなんとも思っていなかったのだけど、始まると同時にテンションが上がる。Kpopってライブで盛り上がる用とかもありますからね。そして撮影可とのことで、客席までメンバーたちが降りてきた。私は「ヒッ」と声をあげてしまった。近くまでテオくんがきて、ニコニコファンサしてらして、良い子だなと思った。(薄い感想)
2部ではreal loveをもう一回やりたいとイチャン先生が直談判し、まさかの2回披露に。おヘリも「あーもう一回やりたいー〜」と何気に言っていて、嬉しくなった。楽しんでくれていたならそれに勝る喜びはない。ファンが持っているスローガンをみんな回収し始めて、ルンたんに至っては曲が終わってはけたと思ったら戻ってきて全力でダッシュして回収するなど、信じられない挙動。ルンたんは本当に愛がある人だとこの日学びました。ちなみにおヘリは一個もスローガンを回収しておらずそれもまた最高でした。塩対応とかじゃないと思うよ、知らんけど!みんな好きに思いのままやってください。もう大人なんだからそれくらいわかるでしょオタクも。(?)
終演後、フォロワーの元に向かい、「楽しかったですねえ!!!!!!!天沼優空がいてくれて、良かったすよねえ!!!!!!!!」と声をあげた。もう正直細部まで記憶していないが、天沼優空はメントで、要約すると「アイドルはみんなファンに『愛してる』とかよく言うじゃん、(←”じゃん”が重要)安い言葉に聞こえると思うけど!実際やっていると、ファンがいてくれるからこそ、忙しい時も頑張ろうって思える」みたいなことを言っていた。自惚れるわけでなくこれはきっと本当で、見てくれる人がいなければ成り立たない職業ではあるし、残念なことに、目に見える利益を生むことが目標とされる業界でもある。努力の方向も明確でないし、したところで徒労に終わることもあるだろうし、本当に霞を掴むような職業だと想像できるからこそ、この時天沼優空が笑いながらも伝えてくれた気持ちは、本気で言っていたのだと信じてしまう。言い忘れていましたが私はユクのことを天沼優空と呼んでいます。
いや、私は常々自分のことを悲しきKPOPゴリラモンスターだと思っていて、というのは冒頭にも書いたけどのめり込むグループというのがあまりいなかったことと、現場に行っても大した感慨がない、という経験がそこそこあった、というのがあって、私は、感情がございません。私はChat GPT。バーチャル世界でさようなら。と思っていたが、それらをダクビが払拭してくれた。おヘリが、あなたはChat GPTではありません。あなたはただの中二病ですと教えてくれたのだ。良かった〜。中二病だったか〜。
終わった時、心から、純粋に「楽しかった」と思っていて、帰路につきながら何度も公演の記憶を反芻して、その日深夜に帰ったのにも関わらず体の疲れもなく、翌日も思い出しては目を閉じて、また行きたいまた行きたいと思っていた。そういう気持ちにさせてもらえることは、本当にありがたいことである。私はいつも、好きなものものに対して、感謝を伝えたい。
月並みな言い方だが、本当にダクビがあの9人でいてくれて良かったと思う。私はあの9人でいてくれることがとても嬉しい。9人でいることで発揮できている魅力がある、というのを知らない人にいくらでも何時間かけてでも教えてあげたいね。代替不能。ダクビを知らない奴はバカ。3年前の俺に言ってんだよ。早くナンイレのMV見てくれ。
早くまた、公演を観に行きたいですね。ね。ハム太郎。カムバも近い気がしている。またパフォーマンスを見られるその日まで、私は毎日、毎日、働くよ。